達セミに学ぶ 英語学習のヒント

全国の熱血教師による授業に学ぶ英語学習方法伝授

立命館小学校正頭英和先生
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今回のヒント
リーディングとリスニングを高める音読トレーニングのコツ

音読はリーディングの力を高めてくれます。例えば「comfortable」という単語を見たとき、私たちは無意識のうちに脳内で音読(音声化)しています。その音声化を経て、私たちはcomfortableの意味を理解するようになっています。つまり、

文字を見る ⇒ 脳内で音声化 ⇒ 意味理解

というプロセスで私たちは単語の意味を理解しています。音声が関係ないように見えるリーディングでも、しっかりと音声は活用されているのです。そして、音読はこのプロセスを高速化してくれることに貢献してくれます。たくさん音読をすると、リーディングの力が伸びるのはこのためです。

リスニングの力を高めることもできます。音読の方法にもよりますが、音読することがリスニングの力を高めることは、研究でも明らかになっています。紙幅の関係で詳細は割愛させていただきますが、発音やリンキング(音のつながり)などを意識しながら行う音読は、確実にリスニングの力を伸ばしてくれます。

では、どのような音読がリーディングやリスニングの力を伸ばすことに貢献するのでしょうか。ここではいくつかのポイントをご紹介させていただきます。

ポイント1:音読をする前に、評価者を見つけよう!

ただひたすらに音読を繰り返しているだけでは、効果的ではありません。例えばcomfortableを「コンフォータブル」と音読しているのでは、いつまでたってもリスニングの力は伸びません。ですから、「その英語の発音は間違っているぞ!」と訂正(フィードバック)をしてくれる存在を見つけることが不可欠です。もしもそんな存在が身近にいないのであれば、「モデル音声を徹底的に真似る」という作業が必要になります。評価者もいない、モデル音声もない、ということであれば、モデル音声がある文章に変更して音読した方が良いと思います。

ポイント2:音読は「暗唱」することを目的にしよう!

暗唱は英語力を伸ばすのに非常に効果的な勉強方法です。暗唱した文章が多ければ多いほど、アウトプットの引き出しが増えることにつながります。暗唱することをゴールにして音読をすると、目的が明確なので集中力が高まり、脳が何も考えていない状態で行われる「空読み」という音読を防ぐことができます。

ポイント3:覚えた文は、最後に書こう!

覚えた文章は最後に書くようにしましょう。このときに大切なのは、「スペルは気にしない」ということです。スペルを覚えることと、音読をすることは別のプロセスです。スペルよりも単語が抜け落ちていたり、あるいは過剰であったりすることに気をつけることの方が大切です。間違えたところは、自分の理解が浅い部分です。自分の弱点を知ることができるので、おすすめです。完璧でなければ、「音読 ⇒ 書く」の活動に戻って、できるまで繰り返します。

これらの音読活動を繰り返し行えば、英語力は確実に伸びます。あとは、英語を実際に活用する場面を作ることができれば、さらに飛躍的に力を伸ばすことができます。

 

[参考図書]
『音読指導アイデアBOOK 』
 明治図書/正頭英和(著)

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