海外ボランティア初心者ガイド  

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英語上達の秘訣

海外でボランティアをしながら英語力を上達させたい!と思う方が多いと思いますが、実際にどうすればいいかわからない、現地に行ってみたけど日本人で固まってしまい、英語を話す機会があまりなかったという話を聞きます。 また、日本出発前に「英語なんて何とかなる!」と意気込んでいても、ボランティア参加後に、「もっと英語を勉強してから渡航すればよかった。」「自分の英語力のなさを痛感した。」という声もよく聞きます。

現地の生活だけで英語力を上達させるのは、短期間ではなかなか難しいものですが、工夫次第では語学学校より、生きた英語を学ぶことができると思います。渡航する前から少しでも現地の英語に慣れるよう、時間を取って勉強したり、通学途中の隙間時間で英語に触れたりすることが大事です。

今回は帰国後に届いた参加者の声をもとに、日本でできることと、現地でできることに分けてご紹介します。

ネイティブの話す英語に慣れる

現地にいるネイティブの英語は思っている以上に速く、全員が英語の先生ではありませんので、みなさんに合わせてゆっくり話すことはありません。相手が何を言っているかわからないと、残念ながら会話になりません。
下の動画ではボランティア・リーダー(アンドリューさん)が作業の説明をしています。何を説明しているか理解できますか?

オーストラリア/ニュージーランドの英語は、「イギリス英語」に近く、みなさんが教科書で習った英語と多少異なります。アンドリューさんはオーストラリア人で、彼の英語はイギリスとオーストラリアの訛りが入っています。
また、ネイティブでない私たちをはじめ、他の国の参加者も訛りがあり、みなさんが今まで聞いたことのある英語とは違う印象を受けると思います。

日本でできること
イギリス英語やオーストラリア/ニュージーランド英語に触れてみましょう。例えば・・・

1. リスニング
イギリス英語が学べる映画:ブリジット・ジョーンズの日記、ホリデー、28日後…、美女と野獣、パティントン、ハリーポッター、など。
イギリス英語が学べるドラマ:スリーピー・ホロウ、ジ・オフィス(UK版)、シャーロック、華麗なるペテン師たち、など。
同じものを何回も見ることによって、ネイティブが話すスピードや単語に耳を慣れさせることもお勧めです。

2. 単語
アメリカ英語とイギリス英語では、同じ対象物でも違う言い方をします。 例えば・・・

日本語 アメリカ英語 イギリス英語
エレベーター Elevator Lift
1階 First floor Ground floor *1
ガソリンスタンド Gas station Petro Station
休憩/休憩時間 Break time Tea time, morning tea,
afternoon tea
持ち帰り Take out Take away

*1 イギリス英語ではfirst floorは2階になります。

オーストラリアとニュージーランドの違いは多少あるものの、大差はありません。 事前に知らないと、何を指しているかわからない場合もありますので、調べてみることをお勧めします。


聞き取れず理解できない時は、必ず聞き返しましょう!わからないままYesと返事したり、無言のままでいたりするのは、相手に失礼ですし、実際あなたがどう思っているのか相手に伝わりません。
何回も聞き返すのは全く問題ないことなので、自分が理解できるまで聞いてみましょう。

過去参加者の声

◆ 1週間居るうちに耳が慣れてきて、段々理解できるようになりました!
◆ 自分はあまり英語で会話することに慣れていなかったけれど、理解するまで話してくれた。

自分から話かける

海外では18歳以上は「大人」として見なされるため、日本のように気を遣って声をかけてはくれません。ボランティアでは、チームみんなで行う作業も多いので、自分がどうしたいのか、何を言いたいのか、態度ではなく、積極的に言葉で表現する必要があります。

日本でできること
簡単な英単語・短い英文で構わないので、参考書などを見て、覚えるようにしましょう。 例えば・・・

日本語 英語 簡単な言い回し
ちょっと休んでもいい? Is it ok to have a rest? I need a break.
手伝ってくれる? Could you give me a hand? Please help me.
一緒に観光に行かない? Shall we go sightseeing? Let’s go sightseeing!


いくら勉強していても、とっさに出てこない場合もあります。文章にならなくても単語やジェスチャーでも構わないので、「伝える」という気持ちが大切です。また、相手はみなさんの英語のレベルを気にしません。ただ、みなさんが言いたい/伝えたい事を知りたいだけです。

過去参加者の声

◆ 単語だけでも、ジェスチャーを交えながら伝えようと頑張れば通じると思います。積極性が大事だなととても思いました。
◆ 自分から積極的に話しかけないと、相手との距離を縮めることはできないので、自信を持って話しかけることを心がけるといいと感じました。

国籍問わず英語で話す

大学がお休みの時期に参加される方が多いので、どうしても現地のボランティア先に日本人参加者がいる場合があります。 その時に、「日本人だから英語を話せない」と思うか、「日本人が多くても英語を楽しむ!」と思うかで満足度・上達度が異なります。

日本でできること
「どんな環境でも英語で楽しむ!」と自分の中で決めてみてください。英語に関してももちろん、他のことでも想定外のことは起こります。たとえ、日本人ばかりのボランティアになってしまっても、「そういえば自分で決めたな。」と思い返す時があり、積極的に英語を話す様心がけるようになるかもしれません。


1. 日本人同士でも英語で話す。
メルボルン・オフィスに、現地団体Conservation Volunteer Australia (CVA)で働く日本人スタッフがいます。そのスタッフはオフィス内のオリエンテーションでボランティア活動の注意点やメルボルン市内の簡単な説明を行っていますが、オリエンテーションの参加は日本人のみの場合でも、全て英語で行っています。

※CVA日本人スタッフが必ず現地に居るとは限りません。

「英語も上達したいと考えている人が多いのと、他の国の人と平等に接するため全て英語で行っています。」と話していましたが、みなさんにも当てはまることだと思います。恥ずかしがらずに周りの日本人参加者にも「英語で話そう!」と提案してみましょう。

過去参加者の声

◆ 日本語をついつい話してしまった時、他の国の参加者がとても気まずそうな顔をしているのを見て、これはいけない!と思い、そこから英語を話すように心がけました。
◆ 他の国の参加者がみんな英語以外の母国語でしゃべっていたので、とても居づらかった。(日本人参加者)

2. リーダーや地元ボランティアと話す
大学生のみなさんが、年の離れた人と仲良くなったりお友達になったりすることは、ないかもしれませんが、海外ではみなさんと同じ大学生でも、気軽に年の離れた人と仲良くしたり、お友達になったりします。
では、どのように現地の人と会話を進めていけばいいのでしょうか?

英会話に慣れていない例:
リーダー:Good morning! How are you?
あなた:I’m good, thank you. 

見ての通り、たった1往復で会話が終わりになってしまいます。会話をすぐに終わりにしないようにするには、「自分から会話を終わらせない」工夫が必要となります。



例えば・・・
リーダー:Good morning! How are you?
あなた:I’m good, thank you. How was your sleep?
リーダー:That was pretty good actually, thank you. Did you sleep well?
あなた: No, because I heard somebody’s snoring…
リーダー:Oh, that’s not good. I hope you will have a good sleep tonight.
あなた:I hope so. Well… what are we doing today? …

必ず上記の答えが相手から返ってくるとは限りませんが、文章を見てわかるとおり、Yes/No、thank youだけで答えを終わらせていません。ご自身の英語の上達するためにも、Yes/No、thank youだけで終わらせず、がんばってみましょう!

過去参加者の声

◆ 地元の方々も参加していて若い人だけでなく、年配の方々とも仲良くなることができました。たくさんの人と接する機会をもつことができ、たくさんの考え方を知ることができました。

「現地に行ったら英語が上達する」と考えがちですが、自分から積極的に話しかけたり、「伝えよう」という気持ちがなければ、上達は程遠いものになります。今回挙げた日本でできること・現地でできることをもとに、日本出発前から準備をしてみましょう。何も勉強しないで行くより、何十倍も楽しめたり、自分の上達度が感じられたり、がんばった成果を得られるかもしれません。是非、英語にチャレンジしてみてください。



Conservation Volunteer Australia(CVA)は1982年からボランティアプログラムを始め、現在では毎年1万人のボランティアがCVAのボランティアプログラムに参加しています。
オーストラリアは緑豊かですが、実はヨーロッパ、アフリカや他の国からの外来種が多く、オーストラリア由来の動植物が絶滅の危機に立たされています。みなさんもよくご存じのコアラも絶滅危惧種となっています。
現地受入団体CVAはオーストラリア本来の動植物を保護する試みを始め、動植物が住みやすい環境に改善、温暖化対策、地域貢献など、地元のボランティア参加者と一緒に、様々な取り組みを行っています。
この環境保護ボランティアは、継続して行わないと外来種に繁殖され、また元の状態に戻ってしまうため、CVAでは継続的に活動ができるように、多くの参加者を募集しています。

オーストラリア/ニュージーランド「環境保護」募集ページはこちら

オーストラリア国花:Golden Wattle(写真右)