達セミに学ぶ 英語学習のヒント

全国の熱血教師による授業に学ぶ英語学習方法伝授

島根県立松江東高等学校/緒方孝先生
  • 島根県立松江東高等学校
  • 緒方孝先生
今回のヒント
登場人物になりきって「感情を自分のことば」で運ぼう
~ドラマ学習からヒントを得た音読練習のありかた~

1.海外ドラマを活用したスピーキング練習

洋画を使った学習法はすでにこのコーナーで紹介されていますが、今回は映画学習に隠されているスピーキング力向上のヒントについて触れたいと思います。この場合、活用する洋画はテレビドラマが好ましいです。テレビドラマは展開が速くセリフが多いので、特にスピーキング練習を行う上で格好の素材です。「24」や「ER」などは日本では人気ですが、日常生活ではあまり遭遇しない場面や専門用語が頻発します。「The Hills」「The O.C.」「Gossip Girl」のような若者の日常生活を描いたドラマの方がスピーキング練習には向いています。

2.学習の仕方~ことばに感情を乗せて喋ろう~

1度目:日本語音声で見る
2度目:英語音声&英語字幕で見る
3度目:英語音声&英語字幕で見ながら同時にセリフを言う
といったふうに音声&字幕切り替え機能を使って何度か視聴したり、セリフを登場人物に合わせて口ずさんだりします。このとき日本語音声を聞きながら実際に日本語で真似て、英語原文の意味とニュアンス、登場人物の心理を正確に頭に入れておくことも大切です。そのあと、登場人物の心情になりきって、できれば同じジェスチャーをしながら英語音声に合わせてセリフを同じスピード、抑揚で喋ることを繰り返します。この「ことばに感情を乗せた音読」を繰り返すことにこそスピーキング力を高めるヒントが隠されていると思います。

3.指導現場におけるコンセプト応用~「一読入魂」~

指導者自身が洋画学習を通じて得たスピーキング訓練法は音読指導などで活用できます。音読は、思考停止状態で機械的に10回音読するより、ことばに感情を乗せて5回音読した方がはるかに良いと思っています。「一読入魂」です。スピーキング力の向上には「インプットしようとする英文を自分のことばとして発しているか」が大きいと思います。従って音読指導を行う際に指導者は、「英文の筆者や登場人物を自分の身体にまるで乗り移ったかのようにモデル音読して生徒を魅了し、実際に生徒にも実践させる」ことが大切だと思っています。

4.今の洋画学習のトレンド

DVDは準備、起動、字幕・音声切り替えに手間がかかります。そこで、最近はタブレット端末やスマホを使った「ストリーミング配信による映画視聴」が主流になりつつあります。HuluNetflixといったアプリがその代表格です。

いずれも安価なプランだと月額1,000円以下で多種多様な映画が見放題であり、字幕と音声の切り替え、巻き戻しも容易です。タブレットなどを手に持ち、ヘッドホンを装着して聴きながら、字幕切り替え、巻き戻しをしながらノートにメモを取る、といった学習が、図書館や喫茶店など自宅外でも違和感なく行えるのも魅力です。ぜひお試しください!

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